昨夜の悲しみから一夜明け、色々と調べているうちにとりあえず落ち着きました。
昨夜の悲しみはこちら
そして調べたものはこちら
私はタダでは起きませんよ!という訳で「なぜシリコーンは溶けてしまったのか」を考察したいと思います。
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掃除に使用していたもの
・セリアで買った「セスキ炭酸ソーダスプレー」(イマックス株式会社)
【成分】
アルカリ電解水(水酸化ナトリウム0.18%*アルカリ性を換算した値)、セスキ炭酸ナトリウム
・「クリームクレンザー」(ロケット石鹸株式会社)
【成分】
研磨剤(50%)、界面活性剤(6% 脂肪酸アルカノールアミド)、アルカリ剤
・歯ブラシ
セスキ炭酸ソーダスプレー
「セスキ炭酸ソーダスプレー」は、おそらくpH11.2~12.5くらい。このpHがどれくらいの値なのかをしらべると
水素イオン指数(pH)
やや強い~強いアルカリ性と言えます。
クリームクレンザー
「クリームクレンザー」については、擦っていないので研磨剤は考えず「界面活性剤」の作用について考えます。
「界面活性剤」の作用
2つの性質の異なる物質の境界面に働いて、界面の性質を変える物質
詳しくはこちらをどうぞ
この組み合わせで、びっくりするくらい油汚れが取れました。ということは、強い作用が働いているという事です。
「セスキ炭酸ソーダスプレー」のアルカリの力に、「界面活性剤」の作用が加わる事で、シリコーンも溶けるような強力なものに変化していたのでしょうか?
シリコーンについて調べる
タイルには、セメントの部分とおそらくシリコーンの部分がありました。セメントの部分は何とも無かったのですが、今回はシリコーンの部分が溶けてしまいました。
シリコーンの特性
シリコーンは、お風呂場などに使われている白いゴムみたいな弾力のある合成樹脂です。
注目したのはこちらのページの6ページの表
「2%水酸化ナトリウム水溶液と水に対する物性変化が同じ」ということです。
ということは「「アルカリ電解水」のアルカリ性に対しては、水とかわらない耐性をもっている」といえます。
しかし、このような記載も見つけました。
シリコーンゴムは、水に対して比較的強いものの、潤滑油などの添加剤である、酸・アルカリに対して加水分解を受けやすく、耐アルカリ性、耐酸性に関しては、他のゴムに劣る場合もありますので、使用環境を考慮した注意が必要です。また、長期浸水状態で放置することにより、加水分解と呼ばれる現象が発生し、シリコーンゴムのシロキサン結合が断裂することで、白くなったり、ぬるぬるするような表面状態に変化することがあります。
シリコーンゴムの素朴な疑問Q&Aより引用
シリコーンが溶けた原因は?
長期にわたり酸性の油汚れや熱にさらされ、また経年劣化もあり、物質の結びつきが弱くなっていたところに、強力な「アルカリ」と「界面活性剤」の力が加わり溶け出してしまったんじゃないかと思います。
新しいものなら、きっと溶けなかったんじゃないかと。
今回の失敗で思った事
・おそらくアルカリ電解水やクリームクレンザーが悪いのではない。シリコーンが劣化していたのがそもそもの原因。
・汚れを放置しておいたのが、劣化を早める原因になったのだろうか。
・なったものは仕方ない、上手に直そう。
・自分の家は古いなぁと思う場合は、何事にも注意して掃除しよう。
おまけ
水素イオン指数(pH)
このページで気になったことがもう一つ。
家庭用塩素系漂白剤、カビ取り剤はpH13でとても強いアルカリ性なんですね。そりゃセメントがはがれるはずだ^^;
なんだかもう、家をキレイにしているのか破壊しているのかわからなくなってきました。
<追記>
シリコーンが溶けた一番の原因は、シリコーンの劣化だと思ったのですが、新しいお家でも溶けた方はいらっしゃいますか?
そうだとしたら、原因が変わってきますね。
そういった方、また専門家の方がおられたら、今後失敗しないためにぜひとも教えて欲しいです^^
シリコーンで補修した後に、同じ条件で溶けるのかどうか、我が家で実験してみようかと考え中です。